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心太 ところてん [日記]

「心太」と書いて「ところてん」と読む

ほのかな磯の香り、なめらかな喉越し、清流のような涼し気な見た目。「ところてん」はうだるような暑さが続く今の時期にぴったり。正倉院の書物中にも「心天」の名で記されており、奈良時代にはすでに「こころてん」「ところてん」と呼ばれていた歴史ある食べ物です

そもそも、ところてんとは海藻の天草(てんぐさ)などで作った寒天を煮溶かし、それを固めたものを箱型の専用容器に入れ、小さな孔から突き出してうどん状にしたもの。

この「凝る(凝固させる)」作業から、「ここる」「こる」と呼ばれるようになり、やがて「心」の字があてられたといわれています。では「太」の字は何に由来しているかというと、こちらは「太い海藻」を意味したと考えられています。

室町時代までは「心太(こころふと)」と呼ばれていたのですが、やがて天草の「天」と合体して「こころてん」と呼び名が変わり、江戸時代には「ところてん」に転じたのだとか。他にも諸説ありますが、一般的にはこういった経緯をたどって「ところてん=心太」に落ち着いたのではないかという説が有力です

東北・関東では酢醤油で食べるのが主流ですが、関西の一部の地域では黒蜜をかけて食べるところも。98~99%が水分なので、食事のおかずにしても、食後のデザートとしてもつるつるっと違和感なく食べられるのが長所といえるでしょう。

江戸時代、ところてんは庶民の間食として好まれていました。江戸末期の書物『守貞漫稿』には、醤油、酢、辛子などをつけて味わう食べ方と、砂糖やきな粉をまぶして食べるスタイルの両方があると記されています。

かき氷やアイスクリームなど、他のカラフルな氷菓と比べるとひっそり地味な印象は否めないところてんですが、ローカロリーで食物繊維たっぷりなダイエット向きのヘルシー食材でもありますよ

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