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最上もが [芸能]

現在放送中のドラマ「重版出来!」(TBS系)で、人気漫画家・高畑一寸(滝藤賢一)の彼女、梨音を演じている最上もが。アイドルグループ「でんぱ組.inc」で活動する傍ら、女優として高畑を振り回す“かまってちゃん”な彼女を熱演中の最上に、役どころや撮影秘話、共演者とのエピソードなどについて語ってもらった。
――読者モデルで、人気漫画家の彼女という役柄ですが、梨音の印象は?
最初は、いっちゃん(高畑)を振り回していて、結構自分勝手な女の子なのかなって思っていたのですが、ストーリーが進むにつれ彼女の心情も描かれてきて、演じていてすごく切なくなってきました。
――梨音に共感するところはありますか?
ファッションなど見た目が派手な感じは全然似ていないのですが、寂しくてかまってほしくてちょっと不器用な行動を取ってしまうところは、結構自分も心当たりがありまして…(笑)。ヒステリックになったら心配してもらえるだろうと、お母さんに対して昔よくやってしまっていました。
だからこそ、梨音は寂しく過ごしてきたのかな、と思って切なくなってしまって…。ドラマでははっきりとは描かれていませんが、梨音が「本当に大事な物は何か」ということに気付きながらも、つい強がってしまうというところまで表現できたらいいなと思っています。
――演じる上で意識していることは?
声のトーンですね。梨音は“ザ・女を武器にしている女”なので、自然と男心をくすぐるような甘えた声やしぐさができる女の子なんです。でもぼくは、甘えた声とかちょっと分からなくて…(苦笑)。だから、声のトーンを少し高くして、甘えるような声を出すように意識しています。
――役作りは?
今まで梨音のような感じの人と関わったことがないので、プロデューサーや監督とすごく相談をしながら役作りしました。原作の梨音は、もっとブリブリしていて、髪の毛も長く、見た目も全然違うんです。
だから実は、最初、ウイッグやエクステで見た目から(役に)入れないか、という話をしたのですが、「梨音ももちろんなんだけど、もがちゃんらしさも出してほしい」と言っていただきました。
でも実は役作りのために、もっと短かった自分の髪を現在のボブくらいまで伸ばしたんですよ。長い髪だと女の子っぽくしようという意識が高くなるので(笑)。
――高畑についての印象は?
すごく魅力的だと思います! 漫画家で、連載も持っていて、人気もあって、ちゃんと確立してる。一つのことを何年も続けるのって本当に難しいことですし、そこにファンの人が付いてくるというのは本当にすごいこと。そういう人には無条件で引かれてしまいますね。
だから、演じながらも「この人すごく頑張ってるんだ! かっこいい!!」って思っちゃって、(梨音の感情と)2つ感情の間でいつもドギマギしてます(笑)。
――仕事優先で、かまってくれないという点については?
ぼく、多分仕事方面ではいっちゃん側なんだと思います。仕事は仕事だから、「仕事の邪魔はしないで!」って思っちゃうんです。よく、女の人が「仕事と私、どっちが大事なの?」って言うやつがあるじゃないですか。あれ、ぼくは言いたくないし、言われたら超嫌だなって思うんですよ。っていうのも、そんなの比べようがないんですよ、そもそも。だって仕事しなきゃ、あなたと一緒にいられないですよって思いますもん。だから、ぼくもいっちゃんと同じ考えですね。
――男性的な恋愛観ですね(笑)?
今の仕事って、朝早かったり夜遅かったりと不規則なので、それに合わせてくれる人ってそんなにいないと思うんです。合わせられない人は多分無理だと思うし。自分だったら「仕事が1番で、あなたは2番なので、無理です」って言っちゃうと思います(笑)。男っぽい考え方なのかな…。だからずっと恋人ができません(苦笑)
――かまってほしい系の恋人は苦手?
仕事で右往左往している上でプライベートでも振り回されたら、「めんどくせー!」ってなっちゃう(笑)。やっぱり恋人は癒やしてくれる人がいいですね。最初は梨音みたいな人に引かれるんでしょうけど、多分疲れちゃう。だから、演じながらも(梨音と高畑の)どっちの気持ちも共感できるんです。
――では、高畑の彼女が家出してしまって漫画が描けなくなる気持ちも分かる?
分かります! 「仕事だ、仕事だ」って言ってるくせして、彼女も大事だから出て行かれたら絶対心乱されてしまうし、「なんで乱されてんだ、自分!」って、仕事できない自分にまた腹が立って…。「これって別れるしか打開策がないのか」ってなると思うんです。だから、すごくその心理が分かりました。
――2人の気持ちが分かり過ぎるくらい分かっているから演技にも感情が乗ってるんですね。
そうなんですよ。だから泣きそうになる場面もたくさんあって! 今まで怒られたことがないであろう梨音が初めて怒られた時は、ぼく、本当に泣きそうになっちゃって。「すごく悪いことをしてしまったのは自分なんだ。でも、うまく謝れない、どうしよう」っていう感情がこみ上げてきました。
そんな中で、滝藤さんも泣くシーンではないのに、スタッフさんに「これ、どうすればいい? 俺も感情に流されるんだけど?」って言ってたのを聞いたときは、「梨音のことを大事に思ってくれてたんだ」って、すごくうれしかったです。
――主演の黒木華さんの印象は?
最初にお会いした時に、すごくキラキラした目であいさつしてくださったんです。それだけで、もう“キューン”ってきて、「この女性めちゃめちゃかわいい!!」って(笑)。すぐにファンになってしまいました。
また、撮影の合間も台本を何度も繰り返し読まれている姿を見たり、撮影の合間にお話させていただいて、人間的にもすごく魅力的な部分がたくさんある方だな、と。今作では絡む場面が少ないので、いつかベッタリ絡みたいですね! 個人的には、すごく黒木さんと恋愛物をやりたいです。もちろん恋人役で!!(笑)
――最後に視聴者にメッセージをお願いします!
この作品は、無条件で人のやる気をくすぐるドラマだと思っています。ぼく自身、「仕事に対してどう頑張っていいのか分からない」とか、「頑張っても失敗しちゃってヘコむ」といったこともあって、意気消沈してしまうこともあるのですが、このドラマを見ると「なるほど、こういうことがあるんだな」とか、「自分もこういうふうにしてもっと頑張ってみよう」って思える
タグ:最上もが

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