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顔ダニ [日記]

人間の周囲には数多くのダニが生息していて、大きさはさまざまだがその多くが肉眼では確認しにくい微小なもの、ということは比較的知られているだろう。ここでは、それら身近なダニのなかから「顔ダニ」と「マダニ」を取り上げ、人体への影響などを改めて考えていきたい。

● 顔ダニは退治すべき? 放置すべき? 

 そもそもダニとは辞書(大辞泉)によると、ダニ目の節足動物の総称である。体は頭・胸・腹の区別がない楕円形で、ふつう歩脚は四対ある。節足動物マニアでないかぎりグロテスクに感じられるような外観だ。人畜について血を吸うイエダニ、ツツガムシなどのほか、食料品につくコナダニ、ホコリダニ、農作物を加害するハダニなど有害なものが知られているが、無害な種類のほうがはるかに多いという。

 人間にもっとも身近なダニのひとつが「顔ダニ(ニキビダニ)」だ。すべての哺乳類の毛包部の分泌線に寄生しているともいわれる。人間は顔面の皮脂腺が発達しているため、結果的に顔に多く生息していて「顔ダニ」と呼ばれるようになった。ニキビダニとの別名はあるものの、ニキビや皮膚疾患の数ある原因のひとつにすぎず、むしろ余計な皮脂を食べて顔面の脂のバランスを保つ効果すらある。

 よって、ほとんど誰の顔にも棲んでいる顔ダニは、身近かつ害のないダニに分類してもよさそうだが、もちろん数が増えすぎると害が目立ってくる。食べられる皮脂の量も増えるから乾燥肌になるし、死骸や抜け殻が毛穴につまることが増えニキビの原因となる。増殖を防ぐ一番の方法は洗顔だが、洗顔のしすぎも肌によくないのはご存じのとおり。あのグロテスクな生物が顔に棲んでいると思うと不快ではあるが、特に異常を感じないのなら放置がいちばんだ。

● 登山や農作業で注意すべき 「マダニ」を媒介にした感染症

 害のあるダニの代表格が感染症を引き起こす「マダニ」だ。屋内ではなく主に山や草むらに生息しているが、登山やハイキング、農作業などのおりに接することが多い身近な存在である。

 マダニの媒介する病気のなかでも、近年は重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の感染者が増えていて厚生労働省も警戒を呼びかけている。刺されてから10日程度で、原因不明の発熱、消化器症状、頭痛、筋肉痛などの症状が現れるもので、致死率は必ずしも高くないが有効なワクチンは現時点で存在しない。感染を避けるには野外活動そのものを避ける、肌の露出を減らすといった方法しかない。

 2005年から2013年までに確認された患者の数は28名。野外活動を趣味や仕事としている人にとってはたいしたことのない数字かもしれないが、特に自然に興味のない人間が「野外活動を始めない理由」にするには十分な、微妙な数字かもしれない。

 他に布団などのダニの死骸や糞によるアレルギーなども身近な害だが、布団の丸洗いなど清潔をこころがけることでかなり解決できる。人間と共生してきた歴史が長いせいか、ダニの害はそのグロテスクな外観と種類や数の多さの割には少ないといえるかもしれないですね
タグ:顔ダニ

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