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いきものがかり [音楽]

今年メジャーデビュー10周年を迎えた3人組ポップスグループ「いきものがかり」の勢いが止まらない。平成20年から昨年末まで8年連続でNHK紅白歌合戦に出場。15日に発売されたベスト盤は、店頭の専用コーナーに並べられ、レコード店の期待も高い。「いきものがかり」のメンバーとの会話から人気維持のコツを探った。(竹中文)

 ■サビから始まる曲で

 いきものがかりは18年のメジャーデビューシングル「SAKURA」でいきなり脚光を浴びた。桜が舞い散る様子を歌い上げる「サビ」が冒頭に登場する名曲だ。CMソングに起用されて、人気に火が付いた。作詞作曲したリーダーでギターの水野良樹(よしき、33)は「初期の頃の曲は特に『頭サビ』が多かったと思う。最初のワンフレーズで勝負が決まる路上ライブをやってきた影響かもしれない」と振り返る。

 結成した11年は、路上ライブで頭角を現したデュオ「ゆず」が人気を集めていた。いきものがかりも当初は主に地元の神奈川県で路上ライブを行っていた。水野は「路上ライブでは通行人の足を止めたくて『つかみ』を大事にした。頭サビだと、基本的にワンコーラスにサビが2回。2回目にサビを確認してもらえるので、しっかりと、サビが耳に残るはずだとも思った」という。

 初期の曲だけでなく、22年放送のNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の主題歌「ありがとう」も頭サビだ。サビの印象を残す作風はCMソングやドラマ主題歌との相性も良かったのだろう。

 ただ、「頭サビの法則」には当てはまらない曲もある。例えば「第76回NHK全国学校音楽コンクール」の中学校の部の課題曲「YELL」。終盤のサビに向けて徐々に盛り上がる合唱曲。友に「サヨナラ」を告げるときの心境が描かれている。

 水野は「実は最初は『アップテンポの曲を書いて』というオファーをいただきました」と懐かしむ。オファー通りの曲を作ってみたが、もう1曲、できた。それが、スローテンポの曲調の「YELL」だったという。「自分は中学生時代は世の中を斜めから見ているつもりでした。ひねくれた生徒だったんです。合唱曲の対象が中学生だと聞いたとき、青臭かった自分の中学生時代を思い出した。そうしたら、どうしても、アップテンポな曲を書く気分にはなれなかったんです」(水野)

 2曲とも提出すると、結果的には、オーダー通りではない曲が選ばれた。この曲は冒頭が淡々としているからこそ、後半のサビが際立っているように感じられる。

 バラード「帰りたくなったよ」「なくもんか」などのじっくりと聴かせる曲も頭サビではない。テーマに合わせた柔軟な曲作りにより、多彩な曲が生み出されるようになった。

 ■全員が作詞、作曲を

 飽きさせない鍵はもう一つある。水野だけでなく、多くの曲を手掛けるギターの山下穂尊(ほたか、33)の存在だ。「(リーダーの)サビは分かりやすいし、緩急がすごい」という山下は軽やかな語感の持ち主だ。CMソングになった「いつだって僕らは」「マイステージ」などの作詞、作曲を担当した。

 そして、2人の曲を歌っている吉岡聖恵(きよえ、32)は「(山下の曲は)自然に歌詞や曲が出てきているな、と感じる。リーダーは割と時間をかけて練ってくるので、メロディーにフックがあったり、キャッチーだったりする」と表現する。歌い方を細かく調整しながら、2人の世界観を伝えてきた。吉岡の余計な癖をつけない、まっすぐな歌い方が曲の魅力を引き出しているように感じられる。

 吉岡自身が作詞作曲を担うケースもある。「キミがいる」「東京」などだ。15日発売のベストアルバム「超いきものばかり」(通常盤)にはメンバー3人がそれぞれ作詞作曲した曲を収めた。「SAKURA」「YELL」「ありがとう」などのヒット曲も入れた。最後を飾るのは、水野作詞作曲の新曲「ぼくらのゆめ」だ。「また、一緒に頑張ろうという、メンバーへの手紙を書くような気持ちで作りました」

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