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AAA [音楽]

男女6人組「AAA」の全国ファンミーティングツアーが15日、宮城県利府町の宮城セキスイハイムスーパーアリーナで開幕した。4月の暴行事件で無期限謹慎中のリーダー浦田直也(36)を除く5人が出演。日高光啓(32)は「本当なら6人で全国を回って皆さんにお届けしたかったけど、それがかなわなくなって申し訳ないです」と謝罪。グループは5人で再始動したようです

 最新曲「笑顔のループ」が始まると、5人は背中合わせで輪になった。本来いるはずのメインボーカルの1人である浦田を欠き、それぞれのソロパートを歌唱。浦田のパートは全員でカバーし合った。

 事件後、グループで登場するのは初めて。満員の1万人のファンに、日高は「5人でめちゃくちゃ頑張って、来てよかったな、楽しいイベントだったなと思ってもらえるように、なにとぞよろしくお願いします」と頭を下げた。会場には浦田のイメージカラーである緑色のタオルを肩にかけた観客も見られた。

 事件前に発表していたツアー。5人での開催を決めたのは、逮捕から3週間後の5月10日だった。その後、約1カ月で歌唱パートやダンスフォーメーションを急ピッチで変更。所属事務所によると、浦田欠席でチケットの払い戻しは若干あったが、8月7日までの計22万枚は完売している。

 5人は全11曲を披露したほか、ファンとゲームなどで交流した。11、12月に4大ドームツアーの開催を発表したが、浦田の出演は未定。8月17日の音楽祭「a―nation」の大阪公演は5人で出演する。

 浦田は4月、コンビニで面識のない女性を殴ったとして逮捕され、無期限謹慎処分となった。現在、被害女性との示談を協議中で、都内で謹慎している。この日は会場裏にも姿を見せることはなかった。

 ▽浦田の暴行事件 4月19日午前5時ごろ、酒に酔った状態で女性に「俺はAAAだ」と声を掛け、飲みに誘ったが「知らない」と言われたことに腹を立て頬を平手打ちした。その後、逃げた女性を追いかけて蹴った。事件前日の18日午後7時ごろから友人たちと飲酒。事件により無期限謹慎処分となった。

 ▽AAA(トリプル・エー)浦田、日高のほか、西島隆弘(32)宇野実彩子(32)與真司郎(30)末吉秀太(32)の男女6人組。05年9月、シングル「BLOOD on FIRE」でデビュー。同年の日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞。10年にNHK紅白歌合戦に初出場し、16年まで7年連続出場。16年に初のドーム公演、17年には初の4大ドームツアーを開催した。
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ミスチル桜井和寿 [音楽]

「引っ越しの際、ご本人が奥さんと子供たちを連れて、近所に挨拶に回っていました。さすが大物アーティストだと思ったのは、千疋屋のメロンを手土産に持ってきたこと。でも、複数の近隣の方が受け取りを拒否したそうです」(近所住民)

東京・世田谷区のとある高級住宅街。この地に豪邸を建てたにもかかわらず、近隣住民にメロンを受け取ってもらえなかったのは、ミスチルこと『Mr.Children』の桜井和寿(49)である。昨年夏に完成した新居は地上2階地下1階、敷地は約226坪で、延べ床面積は約260坪。スタジオが完備された地下室も約90坪ある。

「土地の坪単価は250万円ほど、上物の建築費用は坪200万円ほどだと推定できます。土地と建物を合わせて、総工費は10憶円以上でしょう」(地元不動産業者)

この邸宅に隣接する住民は複雑な気持ちでいるという。周辺を取材すると、こんな不満が聞こえてきた。

「工期は説明もなく延期され、コンクリートを大量に使っていたからか、騒音が酷かった」

「2階の屋上部分に目隠しとして、高さ2mほどの白壁の囲いがあります。おかげで周囲の家は日当たりや風通しが悪くなったんですよ」

「外壁の高さが5mもあり、日の光が遮られてしまうんです。周りの草木が枯れてしまいます」

工事期間中には住民グループが工事現場に行き、担当者に書面を渡して抗議したそうだ。

「5回ほど抗議しましたが、担当者は『桜井さんに伝えておきます』の一点張りでした。挨拶に来た桜井さんにも問い質しましたが、『もう建ててしまったので……』と。ご本人は低姿勢で丁寧に対応していただきましたが、いまも納得はいっていません」(前出とは別の近所住民)

桜井の所属事務所はこう回答する。

「近隣の方々からご意見をいただいたことはありますが、個別に説明してきちんと対応し、良好な関係を築いております」

6月14日発売のFRIDAY最新号では、桜井邸の写真を掲載。近隣住民の抗議内容を詳しく報じている。

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aiko [音楽]

2018年にデビュー20周年を迎えたaiko(43)。「NHK紅白歌合戦」に13回出場するなど、国民的な人気を誇り続けるシンガー・ソングライターだ。ライブ会場には10代から70代までのファンが詰めかける。幅広い年代層のファンに届くラブソングを書き続けられる秘訣を聞くと、「何度経験したとしても、同じ恋愛はひとつもないんですよ」と笑う。aikoの考える「大人になること」、ライブ前の「地蔵のような生活」、そして自分と聴き手との関係性とは

どんなに好きな相手でも、他人だから心の中は一生わからない
1998年のデビュー以降、ブレークのきっかけとなった「花火」や「カブトムシ」をはじめとする数多くのラブソングを世に送り出してきたシンガー・ソングライター、aiko。日常のなかで芽生える大切な人への感情の機微を繊細にすくい取る「あなたとあたし」の物語は、世代を超えて多くの人の心を魅了し続けている。デビューから20年を超えてなお、ラブソングを生み出し続けられるのはなぜなのか。

「一番面白いから書いてる、理由はそれしかないですね。自分自身、何度経験したとしても同じ恋愛はひとつもないんですよ。マニュアルもないから勉強することもできないし、どんなに好きな相手であったとしても本当の心の中のことは一生わからない。他人やから」

だからこそ興味が尽きず、自分にとっての軸になっているとaikoは語る。

「年がいもなく恋愛の曲を書いて恥ずかしくないのか、みたいなことをネットに書かれたりすることもあります。でも、みんなやめられないことってあるはずじゃないですか。楽しいことはいくつになっても楽しい。だったら私だってやめられへんし、みたいな感じなんですよね(笑)」

年齢を重ねていくなかで、恋愛に対しての考え方には変化してきた部分もあるという。

「自分がどれだけ相手のことを愛せるか。『幸せにしてほしい』じゃなくて、『この人が幸せになってくれるためにはどうしたらいいだろう』って。昔はね、とにかく相手に自分のことを好きになってほしいと思っていたから、そこはちょっと変わってきたところなのかもしれないです」



なんでこんなにいろんな人がライブに来てくれるんだろう
彼女のライブには下は10代から上は70代までが詰めかける。その年代層の幅広さは、aikoのラブソングの普遍性を象徴しているとも言えるだろう。

「それは真剣に考えると、ちょっと頭がおかしくなるんですよ。怖くなっちゃう。『なんでこんないろんな方が見に来てくれるんだろう』って。わざわざライブに来てくれてるっていうことをすごく真剣に考えたら、声出えへんぐらい緊張しちゃうんですよね。とはいえ、苦しくて胸が痛くなるような恋愛の感情は、10代の頃に感じたものと今もまったく一緒。大人になることで変わってしまうものもあるけど、同時に変わらないものもあるんやなってあらためて思いますね。そういう言葉が歌詞になります」

デビュー20周年を迎えた昨年は、全国27カ所45公演に及ぶホールツアー「Love Like Pop vol.20」と、神奈川・サザンビーチちがさきに約3万7000人を集めた野外フリーライブ「Love Like Aloha vol.6」を開催。今年に入ってからは大阪、埼玉、福岡でアリーナツアー「Love Like Pop vol.21」も行われ、ファンとともに大きな節目を祝った。

「本当に奇跡のようなことばかりだった20年なんですけど、歌ってる自分自身としては必死のパッチでやってきた時間なんですよね。私は節目というものを意識することがほとんどないんです。記念日を作って立ち止まることが苦手だし、そうすることに怖さもある。それに、節目を祝えるような立場にも自分はまだなってないとも思うから。ただ、昨年からいろんな方々に『おめでとう』を言ってもらえたことで、次を迎えるためのいい区切りをつけることはできたような気がしますね。『20年続けることはすごいことなんだよ』って言ってもらえばもらうほどプレッシャーにもなってくるんですけど(笑)」



aikoは歌い続けてきた理由を「歌うことが好きで仕方ないからだと思います」とシンプルに語る。だが、好きなことをただ楽しんでいるだけで、20年間シーンの第一線で活動できるということは、まずあり得ない。ポップで明るいキャラクターゆえに、表にはなかなか見えてこないが、歌い続けていくための努力を人一倍、積み重ねてきた。

「若い頃みたいに力業でなんとかなる、なんてことはもうないですからね。それに自分が楽しむためには、まず自分がいいと思うものを作らないといけない。しかも、過去の自分と同じものを作ったとしても、今の自分が感動しなかったらそれはまったくダメなわけで。だから自分の歌にしても曲にしても、ライブの演出や構成なんかにしても、おのずとグッと集中して向き合っていくようには年々なっていると思います」



人としゃべらないと「らりるれろ」が言えなくなる
歌に関しては、自分の望むべき声、表現を出すために、ストイックなほどにケアしているというaiko。レコーディングやライブの前には自宅に閉じこもり、誰とも話をしないことで声帯を休ませる。本人曰く、「地蔵のような生活」を強いることもしばしばだ。

「人とまったくしゃべらない日が続くと、『らりるれろ』がうまく言えなくなったりするんですよ。そうなったらお風呂の中で『らりるれろ、らりるれろ……』って何度も唱えて口をほぐしたりして(笑)。私は声にまつわること、声帯にまつわる不安が一番怖いので、できることは徹底的にやってはいますね。でも、それって歌手はみなさんやっていることだと思うし、そういう部分は表に見えなくていいものだと思うんです。単純に私は自分が楽しいと思える場所に行くためにやっていることなので、全然ツラいことでもないですしね。犠牲にしているっていう感覚はまったくないんです。おなかが痛くても骨折しても、『別に歌えるんやったらええか』っていう感覚なんですよね」

aikoが声帯のケアを徹底的に行うようになったのは、2001年以降のこと。この年に声帯結節急性咽喉気管炎を発症し、ホールツアー「Love Like Pop vol.6」の一部公演を延期させてしまったのだ。

「あのときは1カ月間、誰ともしゃべらない生活をしました。もしかしたらもう二度と声がちゃんと出ないかもしれないっていう不安にとらわれてしまって。その後、8年ぐらいトラウマになっていたんですよ。だからこそ、気持ちよく歌えるのであれば、家に閉じこもることも全然大したことじゃないって思えるようになったんです。だって、歌うことはずっとやめたくないから。それだけ命を懸けられることが自分にはあって良かったなって思います」

声帯結節はいまも喉に残っている。

「ポコッと小さい山のようになっているんですけど、病院の先生いわく、それがあることで私は自分らしく歌えている部分があるそうなので、これからもうまく付き合っていこうとは思ってますね。結節があることで2001年の出来事を忘れることはないし、喉のことをより意識できるところもありますから。ま、たまにムカつきますけどね。『なんやねん、この結節!』って(笑)」



過去の曲に固執していたのは自分だったかもしれない
この6月5日には、これまでの活動を総括する初のシングルコレクション「aikoの詩。」がリリースされた。デビューシングル「あした」から最新シングル「ストロー」までの全表題曲と厳選されたカップリング曲、全56曲を4枚のディスクにわけて収録した大ボリュームの作品だ。

「これを出しましょうって言われたときに、『私、もうレコード会社をクビになるのかな』と思ったぐらい(笑)。でも、ここに並んだ曲たちやブックレットを眺めたときは感慨深かったです。『私はずっと生きていたんやな、ちゃんと息をしてきたんやな』って思えたから。どの曲を聴いても、『あ、あのときの自分がここにいるな』って思えるし、全部がちゃんとつながっていると感じられることがすごくうれしいですね。『人生のアルバムってこういうことか!』って思いました」



時間を経てもなおみずみずしく、普遍的な輝きを放つ楽曲たち。aiko印の安心感はもちろんあるが、楽曲ごとに新鮮な驚きも与えてくれるからこそ、この20年間で常に新たなリスナーにもしっかりアピールできているのだろう。

「最近、『渋谷の皆さんにaikoの好きな曲を聞いてみましたランキング』っていうのをテレビの企画でやってくださって。そこに最新シングルの『ストロー』が入っていたんですよ。それを見たときに、『カブトムシ』とか『花火』とか『ボーイフレンド』とか過去の曲に固執していた、とらわれていたのは自分だったのかもしれないなっていうことに気づいて。街の人たちは新しい曲にもしっかり耳を傾けてくれて、それを好きだと言ってくれている。だったら私はもっともっといろんな曲を、みんなの心に残るような曲を作っていけたらいいなってすごく思いました。シングルコレクションのリリースも含めて、前向きな気持ちの切り替えができた気がしますね」

「あなたとあたし」の関係を描くラブソングが象徴しているように、aikoの楽曲には基本的に「みんなのうた」はない。ライブでは必ずこう言ってから歌に入る。

「1対1で届けます」

彼女はここから先も、かけがえのない「1対1」の関係の輪を大きく広げていくのだろう。

「私の曲を聴いてくれる人と1対1の関係でいたい気持ちは、これからもずっと変わらないです。私が曲として作れるものは、すごくちっちゃい範囲の世界なのかもしれない。それでも私はやりたいし、ずっと続けていきたいんです。新しいアーティストがどんどん出てくるから、そこに対しての怖さはもちろんあります。私なんてまだまだだなぁってすごく思います。だからこれからもやりたいことをどんどん形にして、楽しく頑張っていきたいですね」



aiko
1975年11月22日生まれ。大阪出身。1998年にシングル「あした」でメジャーデビュー。これまでに「花火」「カブトムシ」「ボーイフレンド」「キラキラ」「KissHug」「milk」「もっと」などのヒット曲含む、38枚のシングル、13枚のオリジナルアルバム、2枚のベストアルバムを発表。2019年6月5日にはこれまでリリースされた38枚と両A面シングルと、厳選されたカップリング曲全56曲を収録したシングルコレクション「aikoの詩。」をリリースする。
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ジャニーズJr [音楽]

ジャニーズJr.のユニット「Snow Man」「Travis Japan」「なにわ男子」が26日、さいたまスーパーアリーナでライブイベント「ジャニーズ IsLAND Festival」を開催した。8月8日にジャニーズJr.として19年ぶりの東京ドーム公演を行うことを発表した。

 MCでSnow Manの岩本照(26)が「東京ドームでライブをやります!」と叫ぶと、2万1000人で埋め尽くされた会場からこの日一番の大歓声が上がった。関西ジャニーズJr.も含めた総勢約300人が集結する過去にない規模のライブになる。岩本は「自分たちがバックダンサーではなく、メインでステージに立てる日がついに来ました。みんなで力を結集して、必ず結果を残します」と力を込めたそうです

 同所でのライブは、現在はJr.のプロデュースを手掛ける「ジャニーズアイランド」の滝沢秀明社長(37)や、山下智久(34)らがJr.として活動していた2000年以来。滝沢氏は「1月に社長に就任してから、一つの大きな目標として掲げたドーム公演が形になった。今の時代の若いジャニーズの姿を多くの方に届けたい」と語った。

 自身は99年に初めて東京ドームのステージに立ち「それ以降で見える景色が変わった。今の子たちにも同じ経験をさせてあげたい」と親心を見せた。

 1月にジャニーズアイランド社長に就任してから、積極的にJr.の露出を増やしている滝沢氏。11月に自身が手掛ける新作舞台「虎者―NINJAPAN―」をTravis Japan主演で開催することも発表した。それでも「まだやりたいことの2割くらい。東京ドームもゴールではなくそこがようやくスタート。もっと盛り上げていきますよ」と笑顔。まだまだ夢は広がっていく。

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エビ中 [音楽]

女性アイドルグループ「私立恵比寿中学」(通称・エビ中)が、新元号「令和」に通じる曲とともに注目されている。メンバーを襲った悲劇、それを乗り越えようとするグループの歩みそのものが魅力となって、ファンをひきつけている。わかりやすいサクセスストーリーが崩れた時代に存在感を増す彼女たち。5月2日、令和になって初となるエビ中の学芸会(ライブ)で見たのは、変化を受け入れ成長につなげる、令和時代の生き様だったそうです

ライブ会場に響いた官房長官の音声
私がエビ中を初めて見たのは、2012年夏にあったアイドルフェスだった。1曲目はせりふが入ったスポ根調の曲。次の曲では、ファンがキョンシーのように両腕を水平に伸ばしてピョコピョコ飛び始めた。さらに次の激しい曲では、かの有名ビジュアル系ロックバンドのパクリではと疑うような、両手でX印を作って一斉にジャンプ。「変なグループだなあ」というのが第一印象だったが、クセの強さが逆に気になり、ハマった。

この日の会場は、大阪市のライブハウス「ZeppNamba」。チケットはソールドアウト。エビ中ファミリー(ファン)を中心に約2500人が詰めかけた。

「新しい元号は令和であります」

1時間半を超す本編を終え、アンコールの声の合間を縫って突如、4月1日に菅官房長官が新元号を発表した音声が流れた。メンバーは再びステージへ。安本彩花(20)が「驚きました。音楽が聞こえなくなるまでのファンの皆さんの声がとてもうれしかったです」と振り返るほどの、悲鳴に近い歓声だった。

冬の寒さを耐え、春が来たら花を咲かせよう
アンコール1曲目は、話題の曲「梅」。そう、この曲だ。

「梅」は2013年にリリースされたエビ中の3rdシングル。作詞・作曲はヒャダイン名義でも知られる音楽プロデューサーの前山田健一さん。

サビはこうだ。

♪咲き誇れ 梅の花 桜のようには なれぬけど 雪の重みに耐えて 生き抜いた その誇りで 春を照らせ
♪舞い上がれ 梅の花 ひらり ひらひらと 散ってゆく 誰か一人は 必ず 見てるから その人のため 花を 咲かせろ UME! 有名じゃなくても UME! ひらけ! 夢の花

さらにラップで畳みかける。

♪咲け 咲け 梅の花 孤独に 耐えてるから 梅干し すっぱいのかな
♪UMEで 梅 有名に なんのが 夢 桜もいいけど たまには 梅もね うめ! 梅!

つまり、華やかな「桜」に隠れて目立たない2番手だけれども、冬の寒さを耐え忍び、春が来たら見事な花を咲かせようという歌詞なのだ。思い出してほしい。新元号発表のとき、安倍首相が語った言葉を。

「厳しい寒さの後に、春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人一人の日本人が、明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる。そうした日本でありたいとの願いを込め、令和に決定した」

ファンは、歌詞をエビ中の生き様に重ね合わせる。

グループを襲ったまさかの悲劇
エビ中は今年8月で結成10周年。メンバーの転校(脱退)や転入(加入)を繰り返し、現在は6人で活動している。私がエビ中を知って数カ月後にリリースされた「梅」の当時は9人だった。

このうち3人は、梅から1年3カ月後、女優転身や進学などを理由に転校した。入れ替わるように小林歌穂(18)、中山莉子(18)が転入。15年には念願の民放音楽番組「ミュージックステーション」初出演も果たした。

知名度が上がり、同じ事務所の先輩の人気グループ「ももいろクローバーZ」のようにお茶の間の人気者になろうと頑張っていた17年2月、エビ中をまさかの悲劇が襲う……。

松野莉奈さん。病気のため急逝した。当時18歳。ムードメーカーで、大人っぽい見た目とは裏腹に、時に突拍子のないことを言い出して場を和ませ、グループに欠かせない存在だった。

当初は歌が得意ではなく、低音を生かしたラップが中心。梅のラップ部分も担当していた。170センチ近い長身を生かした伸びやかなダンスが目立っていた。だんだん歌唱力もついてきて、さあこれから、という時だった。

ショックの大きさはメンバーにとって計り知れないものだったろう。一時、活動を中断せざるを得なくなった。もちろん私も……。

涙で見えなくなったステージ
活動再開後の5月にリリースした4thアルバム「エビクラシー」に収録されている「なないろ」は、番組で共演したこともあるアフロヘアにサングラスがトレードマークのミュージシャン「レキシ」の池田貴史さんが担当した。「♪会いたくて会いたくて君の名前呼んだよ」などと、松野さんに向けた思いが歌詞につづられている。

私は当時、りななん(松野さんの愛称)の声が入ってないアルバムなんて、他のメンバーには申し訳ないけど聴こうとも思わなかった。

それでも勇気を出して、この年のツアーに行った。初めて聴く「なないろ」が流れると、ステージの背景が青空にさっと変わった。りななんのイメージカラーは青。歌詞とあいまって涙でステージが見えなくなったのを覚えている。

エビ中が新たに歩み始めた矢先、今度はグループで一、二を争う人気で、特徴的な歌声で引っ張ってきた廣田あいか(20)が転校を発表した。「やりたいことがあり、人生を後悔したくない」とのことだった。仲が良かった松野さんのことがきっかけの一つにもなったのではないかと思う。廣田は現在、ユーチューバーとして活動している。
春は、きっと来る
2日の学芸会に戻ろう。

エビ中は「永遠に中学生」をコンセプトに、かつては“キレの無いダンス”と“不安定な歌唱力”を全面に押し出していた。だが今では歌とダンスで魅了する実力派に変貌(へんぼう)。昨年は椎名林檎のトリビュートアルバムに宇多田ヒカルや井上陽水、松たか子らとともに参加し、さらに評価を上げた。

その実力が十分に分かるのが、3月にリリースされたばかりの5thアルバム「MUSiC」に収録されている新曲で、私自身お気に入りのバラード「星の数え方」だ。

歌い出しは、廣田が抜けたあと、ファンの間でも「一皮むけた」と絶賛されている柏木ひなた(20)。まだあどけなさが残る容姿ながら、圧倒的な声量と表現力で歌い上げると、その後はメンバー3人によるハーモニーで聴かせた。節目ごとに曲を提供しているシンガー・ソングライター、たむらぱんさん作詞作曲の「COLOR」はももクロとの共演曲。エビ中歴代の曲の振り付けが詰め込まれていて、10年の歴史を感じさせた。

そして冒頭のアンコール。令和になった直後に公開された6人バージョンの「梅」の動画で着ていたそろいの衣装で登場した。けがで一部しか出演できなかった星名美怜(21)は「自称『令和アイドル』としてやっていますが、他の方からも、そうだねと言ってもらえるようになりたいです」と語った。

終演後、結成時からの唯一のオリジナルメンバー、真山りか(22)は「今までにないくらいの歓声に驚き、ファンの皆さんからの期待度も高いのだなとうれしく感じました。若者たちも積極的に令和時代を作り出せるよう、エビ中も歌とダンスで応援していければと思います!国民から愛されるアイドルを目指して、紅白歌合戦に出場したいです!」と宣言してくれた。

紆余(うよ)曲折を経てたどりついた現在地。知り合いのファンの間でも、令和とのつながりが、悲願をかなえるまたとないチャンスだと捉えている。

この2年で立て続けにメンバーが2人いなくなり、集客は落ちていた。でも学生や、メンバーと同年代の女子のファンが増えてきているのも感じる。これをきっかけに、反転攻勢をかけてほしい。その実力は十分ある。私も年末にエビ中が大舞台で歌い、踊っている姿を見たい。春は、きっと来る。

タグ:エビ中

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きゃりーぱみゅぱみゅ [音楽]

高校卒業後の18歳の時、中田ヤスタカのプロデュースでメジャーデビューを果たしたきゃりーぱみゅぱみゅ。原宿のストリートから鮮烈なデビューを飾った彼女は、いつしか“ジャパニーズポップアイコン”と呼ばれ、KAWAii文化を象徴する人物として認識されるようになった。月日は経ち現在26歳。4度にわたる海外ツアーや出雲大社、京都・南座でのスペシャルライブなど、アーティストとしてさまざまなキャリアを積む彼女の表現方法は日々“進化”している。どんな挑戦も「そのままの自分」だが、なかなか更新されないイメージ、新たな挑戦に対する周囲の反応には戸惑いを感じることもあるという。ずっと派手でポップなきゃりーぱみゅぱみゅだけじゃないのに――新曲「きみがいいねくれたら」には、そんな彼女の思いの内が見え隠れしているようです

◆新しい挑戦は「もう少しポジティブな目で見て欲しい」

――新曲「きみがいいねくれたら」は、放送中のドラマ『向かいのバズる家族』(読売テレビ・日本テレビ系)の主題歌。「SNS」を主に置いた、時代感のある前向きなメッセージソングとなっていますが、詞曲を手がけた中田ヤスタカさんから楽曲を受け取って、どんな印象を受けましたか。
【きゃりーぱみゅぱみゅ(以下、きゃりー)】 歌詞を見た時、私の楽曲としては新しいタイプの楽曲だなと思いました。これまでは、全体的にハッピーなタイプの歌詞が多かったんですが、「きみがいいねくれたら」は冒頭ネガティブな内容から始まります。私もそうだったんですけど、10代、20代の女の子って本当に毎日、心の浮き沈みが激しいなと思っていて。たとえば、好きな人から連絡が来ただけでウキウキしたり、小さなことで落ち込んでしまったり。そういう誰もが抱えている悩みに寄り添って、「わが道を進んで良いんだよ」と背中を押してくれるような前向きな歌詞を中田さんが書いてくれました。心に刺さる言葉がたくさんあって、私も聴いてすごく励まされました。そういう歌詞が、ポップでキャッチーなメロディーで展開されていくのもすごく良いなと思いました。

――今現在のきゃりーさんの思いに、シンクロするような部分があったということですね。
【きゃりー】 そうですね。中田さんは毎回、どこか私の心の中を代弁してくれているような楽曲を作ってくださるんです。「最近どう?」って聞かれた時に話した内容が、自然と曲になっていることがあるので本当にリスペクトですね。

――今回の曲に関しては、きゃりーさんのどんな思いを中田さんが汲み取ってくれているのでしょうか。
【きゃりー】 私の場合、「もしもし原宿」や「つけまつける」など、出たてのインパクトの大きさが影響しているんでしょうけど、大人っぽいこととか、ちょっとでも何か新しいことに挑戦すると、すぐに「もう落ち着いちゃうんですか?」っていうようなことを言われたり、書かれたりしてしまうことが多いんです。ずっと派手でポップなきゃりーぱみゅぱみゅだけじゃないし、それは私にとっての挑戦だから、もう少しポジティブな目で見て欲しいのに……(笑)。でも、そういう新しい挑戦をネガティブに捉える目線っていうのは、私に対してだけじゃなく、日本ならではの風潮としてあるような気がしていて。そういうことに対するメッセージがこの曲には入っている気がしましたし、この曲を聴いて私自身もわが道を進むべきだなと改めて思いました。

◆欅坂46のメンバーなど、年下の子との「交流」がエネルギーの源に

――タイトルにもあるように、この曲はSNSがキーワードになっています。きゃりーさん自身、Twitterに525万人、Instagramには127万人とSNSに多くのフォロワーがいらっしゃいますが、SNSはどんな存在ですか?
【きゃりー】 SNSはすごく便利であり、難しいツールだと思っています。ケイティ・ペリーさんが「PONPONPON」をTwitterで共有してくれるなど、私は結構SNSで広がっていくタイプのアーティストだと思うので感謝はすごくあるんですけど、たまに炎上することもあるし(笑)。でも、ダイレクトに自分をアピールできる場でもありますし、海外をはじめ多くの方とつながることができるのは本当に大きいなと思います。ブームなど世の中の流れを知ったり、一般の方の投稿からアイデアを得たりすることもあります。

――SNS以外では、普段どんなことからアイデアの着想を得るんですか? ご自身で情報を広いにいくような場所ってありますか。
【きゃりー】 映画とかたまに行く美術館とか、そういうものから吸収することが多いような気がします。新曲のMVは、「ヒゲと逆再生」がテーマなんですが、それはある映画をヒントにしました。あとは知り合いとご飯を食べにいくのも大切な時間。これまでは比較的、年上の方とご飯に行くことが多かったんですけど、ここ最近は、欅坂46の子とか年下の方と行くことが増えました。年上の方からは、人生の先輩としてもちろんいろいろなことを教えてもらえるんですけど、自分がおばちゃん化してきたせいもあって(笑)、旬なモノゴトなどは年下の子たちから教えてもらうことが多くなりました。それに、年下で頑張っている子と接すると、私も負けていられないなっていう気持ちにもなります。最近、そういうエネルギーの源は、主に年下の子からもらっています。この前も、にこるん(藤田ニコル)と初めて一緒にご飯に行ったんですけど、すごくたくさん刺激をもらいました。

回を重ねるごとに手応えが増す海外公演、一方で悔しさも
――先ほど、海外というワードも出ましたが、昨年4度目のワールドツアーをイギリス、ドイツ、中国、アメリカの4ヶ国、7都市で開催されました。手応えはいかがですか?
【きゃりー】 年々、会場の熱気が増している気がするし、ファン層も広がったように思います。初めてワールドツアーを行った13年など、最初の頃は私や楽曲にまつわるコスプレをして来てくださるファンの方が基本的に多かったんですけど、昨年はロックンローラーのような風貌の方や、どこで知ってくださったのか、年配の方たちも会場にいらっしゃったりして。この傾向は、日本のコンサートでも見られることなんですが、段々とファン層が広がっていっている感じが伝わってきて嬉しかったです。すごく緊張するけど、世界を回ると毎回少しパワーアップして戻って来られる感じがあります。

――昨年のワールドツアーは、17年に東京で開催したハロウィン公演を“輸出”した形ですが、海外向けに何か変えた部分はありますか?
【きゃりー】 私は日本だから、海外だからっていうことは、これまであまり意識したことはなくて、あくまでも“そのままの自分を発信していく”というスタンスで活動を行っています。なので、昨年もコンサート中に流れる映像に字幕を付けたくらいで、海外仕様に特別な演出はしていません。面白いのが、日本と海外とでお客さんのリアクションが全然違うこと。コンサートでは冒頭、“ハロウィンの日に、私がおばけ界からスカウトを受ける”といったストーリーの映像が流れます。日本ではお客さんたちが映像に見入ってすごくシーンとした空気が漂うんですけど、海外では皆さん大爆笑で(笑)。私としては盛り上がって欲しくて作っているので、その反応がすごく気持ち良かったです。「なんか今日、ちょー良い感じかも!」って、モチベーションも上がりました。

――やっぱり、国や地域によってリアクションは異なるものなんですね。
【きゃりー】 アンコールも日本は手拍子が基本ですけど、海外は足踏みなんですよね。あと海外では、「CANDY CANDY」などのサビに少し英語が入った楽曲や、「チェリーボンボン」などのキーワードを繰り返す楽曲のほうが、会場の反応が良いですね。ワールドツアーを回ると、文化などいろいろな違いが見えて面白いなと思いました。

――本当にいろいろなことを吸収されているんですね。きゃりーさんは、活動初期から海外で活躍されていますが、そういった活動のなかで感じることはありますか。
【きゃりー】 「PONPONPON」という楽曲をきっかけに、ワールドツアーまで回らせていただけるようになって、本当にミラクルだなと思います。ただ、やっぱり海外では、アニメやコスプレのような日本カルチャーのほうが強いので、そういう状況に悔しさを感じることもあります。私自身、もっと頑張っていかなきゃいけませんし、日本には良い音楽やアーティストさんがたくさんいるので、そういう良さも伝えていけたらなと思いますね。“ジャパニーズポップアイコン”という枕詞には、未だに戸惑いも大きいですが(笑)、そんなふうに言っていただけることはすごくありがたいですし、それに恥じない活動をしていきたいなって思います。ただ、私自身が特別何か言ってきたわけではないので、「KAWAiiとは?」って言われても正直わからなくて(笑)。よくそういう質問をされますが、その時は「その人がカワイイと思ったら、それがカワイイんだと思います」みたいな感じで正直に答えています(笑)。

◆「路線変更か?」みたいなネットニュースとか、本当に書かないでほしい(笑)

――いよいよ新しい時代を迎えました。8月でデビュー9年目を迎えますが、令和はどのような年にしていかれますか。
【きゃりー】 令和は挑戦しかないと思っています。改元してリセットっていうわけではないですけど、やっぱりゼロからのスタートになるので、心を改めて活動していきたいなって思います。ポップなきゃりーぱみゅぱみゅだけじゃなく、曲ごとに新しい一面を見せていきたいと思っているので、先ほども言いましたけど皆さんには温かい目で見守ってほしい。「路線変更か?」みたいな嫌なネットニュースとか、本当に書かないでほしいです(笑)

――実際、どのように進化していくと思いますか?
【きゃりー】 私はどちらかと言うと、小さな目標を1つずつクリアしていくタイプ。「5年後に東京ドーム公演をやる!」とか大きな夢が全然なくて、それは悩みでもあるんですけど(笑)、周囲の皆さんに支えていただきながら1つひとつ壁を乗り越えることができたからこそ、これまでの活動は本当にずっと楽しかったですし、一度も病むことなくここまでくることができました。ただ、この先もこのまま行っていいのかと言ったらそれも違うと思うので、大きな夢は探しながらですけど、リスナーやファンの方々に常に寄り添って、背中を押していける存在になれたらなと思います。

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AAA [音楽]

AAAのリーダー浦田直也容疑者(36)の逮捕は、AAAに計り知れない影響を与え始めているようです

 6月15日からは全国ファンミーティングツアーが開催予定。同日、宮城セキスイハイムスーパーアリーナでスタートし、8月7日の大阪城ホールまで全国8会場21公演で30万人以上を動員する大規模ツアーで、文字通りファンが楽しみに待っているもの。所属事務所は21日から協議に入る。

 浦田容疑者自身も今月27日から4回、ソロでファンミーティングを予定している。こちらについても、21日から話し合われる。

 すでに“見合わせ”も決まっている。フジテレビのCSチャンネル「フジテレビTWO」は20日、28日午後に予定していた、昨年行われたファンミーティングツアーの模様の放送を見合わせると発表した。メンバーの宇野実彩子(32)、與真司郎(30)は、22日に都内で行われるビールメーカーのイベント出演を取りやめた。

 浦田容疑者は最年長という立場で男女の個性的なメンバーをまとめてきた。ソロデビューしたのも09年と一番早く、尊敬され慕われる兄貴分のような存在。ネット上ではグループの解散を危惧する声も相次いでいるが、音楽関係者は「メンバーも事実確認ができていない状態。グループの存続うんぬんに話が及ぶのは早急」と指摘。関係者の多くは、解散や活動休止の可能性はないとみている。
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河村隆一 [音楽]

たロックバンド「LUNA SEA」のボーカル・河村隆一(48)が、2月19日から始まるコンサートツアーで復帰することを21日、発表したそうです

 公式サイトなどで「復帰第一弾は教会ツアーからスタート!!自ら~anastasis~(復活)と名付けたツアータイトル!!河村隆一の意気込み溢れる歌声を是非間近でご覧ください!!」と告知。2月19日の神奈川・伊勢山ヒルズでの公演を皮切りに、4月6日の宮城のサント・ステファーノ大聖堂公演まで10公演を行うことを発表した。

 河村は13日に自身のブログで今月11日、肺腺がんの手術を受けたことを告白。初期段階で、患部の部分切除によって「がん細胞を完全に取り切れた」とし、14日には「予定より1~2日ほど早く退院しました」と明かしていた。

 20日のブログでは「復活後のライブをどうするか?術後の経過をみないとわからないながら…昨年末から色々とスタッフとディスカッションしてきました」と明かし、「復活を宣言するからには、今までのパフォーマンスを超える意気込みでのぞみたいと思いますし…ただ痛々しさや、同情を誘うだけなら復活したとは言えないと思うので」と思いを吐露。

 その上で「今日もまた少し楽になってきています。さらに深い呼吸が出来ます。小走りをしてもハァハァしません笑!」と順調な回復ぶりを明かし、「自分のいるべき場所はやはりステージ!!ライブを発表するのが楽しみです」と意欲を示していた。
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コンサート動員力ランキング [音楽]

2018年度の「コンサート動員力ランキング」の1位は東方神起の128万人、2位はB’z の108万人、3位は嵐の89万人と続く。4位の安室奈美恵は、女性アーティストそしてソロアーティストとしても18年のトップ。9月16日をもって芸能界を引退した彼女は、ラストイヤーをライブに捧げた

CDセールスとは対照的に成長を続けるコンサート市場。18年上半期の動員数は約2084万人と、前年同期と比べて約5%の伸びを見せている(コンサートプロモーターズ協会調べ)。日経エンタテインメント!では、既に18年に行われたコンサートと、年末までのスケジュールが発表済みのもの(10月上旬時点)の会場収容人数を合計し、各アーティストの「年間コンサート動員力」を算出、ランキングにした(詳しい調査基準は文末の囲みを参照)。

コンサートの公演会場の規模から割り出した「動員力」は公式発表の「動員数」と一致するものではないが、アーティストの集客力を測るバロメーターとなる。ライブエンタテイメントの重要性が年々増している音楽業界で、今どのアーティストが人気を集めているのかを見ていこう。

■史上初の日産3デイズ
18年にトップに輝いたのは、東方神起の128万人。17年活動を再開した2人が、13年のこの調査開始以来初の1位となった。17年11月から18年1月まで再始動ツアー「Begin Again」を行い、6月にはその延長戦となる横浜・日産スタジアム公演を前人未到の3日間開催。9月にリリースした4年ぶりのオリジナルアルバム『TOMORROW』を引っ提げ、全国8カ所24公演のアリーナツアーを回り、12月からは年始にかけて東阪でのドームツアーを開催中だ。

2位はB'zの108万人。18年9月にデビュー30周年を迎えた彼らは、17年12月から始まった20thアルバム『DINOSAUR』のリリースツアーを2月まで開催。最終日の京セラドーム大阪公演で、ベスト盤のようなセットリストで行う「Pleasureツアー」を、5年ぶりに開催すると発表。7月から全国のアリーナやドーム、スタジアムなど全国12カ所23公演を行い、9月22日の味の素スタジアムでファイナルを迎えた。

3位は、19年にデビュー20周年を迎える嵐。13年の調査開始以来、常にトップ5に名を連ねている唯一のアーティストだ。自身が持つ記録を更新する、7年連続の5大ドームツアー(東京・大阪・名古屋・福岡・札幌)を今年も開催する。なお今回のツアー「5×20」は嵐史上、最大規模になるとアナウンスされている。現状11月16日の札幌ドーム公演を皮切りに、19年1月13日の京セラドーム大阪までの18公演が発表されているが、追加公演もありそうだ。

4位は安室奈美恵。女性アーティスト、そしてソロアーティストとしても18年トップは彼女だった。今年9月16日をもって芸能界を引退した彼女は、ラストイヤーはライブに注力した。2月から6月にかけて5大ドームツアー17公演を開催。調査対象外だが、その間にはアジアツアーも敢行。セットリストは、ベストアルバム『Finally』と、ファンからの楽曲投票で構成した。

5位は、初めてトップ5入りを果たしたKis-My-Ft2。4月に発売した7thアルバム『Yummy!!』を引っ提げて2年ぶりとなるドームツアーを5月から7月にかけて開催。12月からは東京と大阪でドーム公演を行っており、冬にドームツアーを行うのは5年ぶりとなる。
トップ10には、グループやユニットが多く並ぶなか、ソロアーティストで安室に続いたのは、4年ぶりにトップ10に返り咲いた7位の福山雅治。1月から半年間にわたり全国アリーナ&ドームツアー計30公演を開催。年末には毎年恒例のパシフィコ横浜でのライブツアー7公演が控える。

今年トップ10入りしたアーティストの動員力はおよそ60万人以上。昨年は48万人でランクインできたことを考えると、上位陣の動員力が伸びていることが分かる。10位までにランクインしたアーティストはみな、ドームツアーを開催しており、東方神起やB’z 、Kis-My-Ft2、福山雅治、AAA(9位)に関しては、アリーナツアーも精力的に行っている。コンサート市場の統計調査を行ってきた、ぴあ総研・笹井裕子氏は、「近年、ドーム会場は奪い合いとなっており、ドームクラスのアーティストでもアリーナ会場を使わざるをえない状況が年々高まっている」と指摘する。

■男女共にグループが優勢
ランキング全体を見ても、グループのアーティストが強さを見せ、トップ50のうち男女合わせて27組と半数以上を占めた。ボーイズグループの中で高い動員力を示したのは9組が入ったジャニーズ勢。嵐、Kis-My-Ft2に続いたのは、6位の関ジャニ∞。現在は年内での脱退を発表している渋谷すばるを除く6人での5大ドームツアーを開催中。8位のHey!Say!JUMPは、9月から全国アリーナツアー&4大ドームツアーを行っている。

今年ジャニーズから4年ぶりにデビューを果たし、25位に初ランクインしたのがKing & Prince。デビューシングルを60万枚売り上げた彼らは、8月から9月にかけて、1日2公演を挟みながら全国5カ所のアリーナで21公演を開催した。

K-POP勢からもボーイズグループが6組入った。東方神起に続いたのは、19位のBTS(防弾少年団)で、自身の最高位を更新した。18年5月に韓国でリリースしたアルバムが、米ビルボード・アルバムチャートで1位を獲得。K-POP史上初の快挙を成し遂げた彼らは、11月からは初のドームツアーで東京、大阪、名古屋、福岡を回る。

今年日本デビューを飾り、初めてランクインしたのが、SEVENTEEN(44位)。彼らは日本のレコード会社と契約していないため、大きなプロモーション活動は行わなかったが、10代を中心に人気を集め、アリーナツアーを春と秋に開催した。

一方、ガールズグループで、17年に引き続きトップになったのは11位の乃木坂46。7月6日から8日の3日間行われた6度目のバースデーライブは、明治神宮野球場と秩父宮ラグビー場の2会場を同時使用する、前代未聞のものとなった。それに続いたのは20位のももいろクローバーZ。結成10周年となる18年は1月に有安杏果が卒業したものの、5月には4人で初の東京ドーム公演を2デイズ行った。28位にはAqoursもランクイン。アニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』に登場するスクールアイドルの声優たちによるユニットで、11月には初の東京ドーム公演を2日間行った。

また、K-POPでも動員力を高める女性グループが登場。17年日本デビューし、『NHK紅白歌合戦』に初出場したTWICEが50位にランクイン。14年にトップ50入りした少女時代以来のK-POP女性アーティストとなった。また50位圏外ではあるが、BLACKPINKも12月に京セラドーム大阪公演を開催するなど、再燃する韓流ブームの広がりを感じさせる結果となった。

世代交代が進んでいるという点ではバンド勢は比較的堅調だ。ベテランを脅かす、デビューから10年強の中堅アーティストがドームに進出を果たしている。ONE OK ROCK(16位)は4大ドームツアー、back number(24位)は3大ドームツアーと、初のドーム公演を行い、B'zに続いた。「ワールドツアーを頻繁に行うONE OK ROCKと、泣きメロで女性ファンも多いback numberという、強い個性が彼らをドームにまで押し上げた」(笹井氏)と分析する。

一方、若い世代の台頭が遅れているのはソロアーティストたちだ。女性ソロアーティストでは、1998年のデビューから20年を迎えた浜崎あゆみ(39位)、椎名林檎(46位)、宇多田ヒカル(47位)の3人の歌姫がそれぞれ積極的にツアーを開催。他にランクインしたのは、アニソン界のクイーンとして君臨し続ける水樹奈々(38位)や、ベテランの松任谷由実(45位)。キャリアが一番短いアーティストは、07年デビューの西野カナ(40位)となる。

男性の場合は、ボーイズグループに所属しながらソロでも活動するアーティストの初ランクインが続いた。AAAのNissy(29位)こと、西島隆弘がアリーナツアーに加え、東京と大阪で初のドーム公演を実施。三代目J Soul Brothersの登坂広臣(26位)と今市隆二(34位)も、初の全国アリーアツアーを開催している。しかし、“ソロ専業”のアーティストは小田和正(13位)などベテラン勢のみという結果になっている。


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DA PUMP [音楽]

社会現象になった『U.S.A.』のブームで、16年ぶりの『紅白』出場を果たす「DA PUMP」。じつは、リーダーのISSA以外のメンバーは、16年前とは変わっている。グループを離れ、新しい道を歩むかつてのメンバーKEN(38)に会いに行った。

 DA PUMPのダンスの支柱的存在で、ラップでも存在感を示していたKENの軸は、今もブラックミュージックとストリートダンス。

「現在は、プレイヤーとしての音楽活動と裏方仕事が中心。週1回のダンススクールレッスンや、アーティストの振付、ワークショップ講師、専門学校のダンスアドバイザーなど、活動の枠は変わっていません」

 m.c.A・T(57)や大黒摩季(48)ら第一線のプロから、ダンサーの卵まで、KENの仕事の守備範囲は広大だ。

「僕の思いは当時から一貫していて、音楽業界を盛り上げたい、楽しくしたいということ。特に今は、僕が大事にしている『衝撃』と『共感』というアーティストの使命を、若い人に伝えたい。

 ただダンスを習うなら、技術のうまい人はごまんといますが、僕にしか教えられないことがある。ダンスを通じて、カルチャーや精神論までを伝えたいんです」

 ISSAこそ、その体現者だった。

「彼ほどの天才は見たことがない。僕はISSAを負かしたくて仕方がなかったんです。でも彼は天才肌ながら、陰の努力家で負けず嫌い(笑)。

 切磋琢磨した仲だから、3人のメンバーのことは『いちどぅし』(沖縄方言で親友)と感じます」

 天才と対峙するのが今の夢だ。

「自分や自分の教え子たちが、DA PUMPとバトルして、日本音楽界の活性化に繋がればいい。勝敗はお客さんに決めてもらいましょう(笑)」


けん
1997~2009年、DA PUMPとして活動。2011年からダンススクール「KEN’S DANCE STYLE」を主宰。次なる目標として、琉球史をはじめ、地方史をダンス活劇で表現する舞台のプロデュースを構想中

(週刊FLASH 2018年12月4日号)
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