SSブログ

旅行なら楽天トラベル

トヨタ C-HR [話題]

発売前からユーザーの注目度が高い、トヨタ「C-HR」

正式発表前にも関わらず、C-HRの人気、日本ではかなりのもののようです

東京モーターショーの合間の年である今年。お台場では、自動車メーカー各社が出展する「東京モーターフェス2016」(10月8~10日)が開催された

船の科学館前の広場には、スバル「アイサイト」や、超小型モビリティの日産「ニューモビリティコンセプト」の体験試乗。また、トヨタ「FJクルーザー」「ランドクルーザープラド」による急斜面の走行体験。さらには、ヴァーチャルリアリティによる、レーシングカー仮想試乗など、多様なアトラクションが登場した

この他、トヨタの大型ショールーム「メガウェブ」では、プロドライバーによる日産「GT-R」やホンダ「NSX」のスーパーモデルの同乗試乗も盛況。また、1階ショールーム内には、通常のトヨタ車だけでなく、日系各メーカーが最新モデルやコンセプトモデルを展示した

こうした各種展示のなかで、多くのユーザーが真剣な眼差しを注いでいたのが、トヨタ「C-HR」の5ドアモデルだ

来場者たちの写真の撮り方を見ていると、フロントマスクを7割、ボディサイドを3割で映るような「前からの7:3(シチサン)」を収める人が多い。確かに、その角度だと、トヨタ車としてかなり挑戦的な顔つきが活きる

また、リアのドアノブの形状に興味を示す人が多く、実際にノブを掴んでみてから、スマホで接写する人が多かった

インテリアにも当然、興味津々なのだが、発売前ということでドアはロックされたまま。サイドウィンドウに顔を近づけて、必死に情報収集しようとする光景も多く見かけた

こうしたユーザーのなかには、11月26日に富士スピードウェイで開催される、ユーザー向けの特別先行プロト試乗会に応募した人がいるかもしれない

「C-HR」に対して、日本ユーザーの実質的な人気が高まることは、トヨタにとっても、そして自動車メディアにとっても容易に予測できた。なぜなら、こうした日本版の都会派クロスオーバーのセグメントは、マツダ「CX-3」とホンダ「ヴェゼル」が切り開いてきたが、これら2車への「直接的な対抗策」と「さらなる優位性」を目指して、トヨタが満を持して「C-HR」を投入するのだから

ここでいう「直接的な対抗策」とは、エンジン仕様だ。まず、1.2リッターのNAターボによって、低燃費&トルクフルによってマツダSKYACTIVD 1.5リッターを意識し、そして、プリウス譲りの1.8リッターハイブリッドで「ヴェゼル」に対抗する

だが、こうした日本市場での対決図式だけが、「C-HR」の存在意義ではない。世界市場に目を移すと、トヨタの関心事はまず、欧州にある。それを証明するかのように「C-HR」の3ドアコンセプトモデルが世界初披露されたのが、2014年の仏パリショー。次いで、2015年の独フランクフルトショーでは5ドアのコンセプトモデルが登場した。

仏PSA(プジョー・シトロエン)とチェコで協業する「アイゴ」をエントリーモデルとして、「ヤリス」(ヴィッツ)や「オーリス」を中核に、「RAV4」や「プリウス」の認知の底上げと、販売強化を進めてきた。そうしたなか、欧州市場でもトレンドとなっている、コンパクトサイズのクロスオーバー投入は、欧州メーカー各社や日産の売れ筋SUV「キャッシュカイ」などとの競争を考えれば当然の選択だった。

その欧州市場に対して、北米のデザインスタジオ「キャルティ」による、アメリカンテイストがどこまで通用するのか?クロスオーバーの商品価値は「見た目100%」と言われることも多いだけに、欧州での実売数に今後、注目していきたい。

また、欧州ではいま、ドイツ国内でのガソリン車の販売規制強化の動きや、パリ協定の発効決定の影響でハイブリッド車の販売を後押しする風が少しずつ吹き始めていることも付け加えておきたい。

では、アメリカではどうか?結論から言うと「C-HR」が属するアメリカン・コンパクトのセグメントでは、3ドアハッチ、または後席が狭い5ドアハッチは人気が低い。

その代表例が、ホンダの第二世代「インサイト」だ。同車の発売当初、ホンダの開発担当者はアメリカ市場に対する期待を高めていたが、筆者が当時気になったのは「荷室の狭さ」だった。アメリカ人にとって、5ドアハッチでは「相当な荷室容量があるのが当然」という意識が強い。ホンダはこうしたアメリカ人の常識を、デザイン性や空気力学を強調することで打破しようとしたが、結果的に失敗したという苦い思いがある。

この常識は、クロスオーバーでも同じはずであり、アメリカ人好みの外観デザインであるとはいえ、「C-HR」に対する「使い勝手」を、アメリカ人は強く求めてくると思う。また、ガソリン価格の安値安定も「C-HR」にとって逆風となる。アメリカでは過去の統計で、ガソリン価格の上昇とハイブリッド車の販売数の上昇が連動する。

現在、アメリカでのガソリン小売価格は1ガロンあたり2ドル強(リッター換算で60円程度)。プリウスでも販売が伸び悩んでいるいま、「C-HR」の北米市場の投入タイミングが難しい。

さらに、世界最大の自動車市場・中国だが、上海や北京などの都会でSUVやクロスオーバーの人気が高まっており、「C-HR」が人気車になるチャンスはある。ただし、ハイブリッド車については、EVやプラグインハイブリッド車のように国の購入奨励金の設定がなく、プリウスの販売台数が極めて少ないという厳しい状況。

そのため、1.2リッターターボ車の方に勝算があるかもしれない。こうして世界市場における「C-HR」の販売拡大の可能性を見てみると、商品としてユーザーの心に最もダイレクトに刺さるのは、日本になるだろう。

キーワードは「クール・ジャパン」だ。「東京ライフ」や「大阪ライフ」、さらには「京都ライフ」など、都会派ユーザーのジャパニーズ・ライフサイクルのなかで、「C-HR」がどのように馴染んでいくのか?そうした情報が世界にどのように発信されるのか?

日本発信のカルチャー・アイテムとして、世界がいま、「C-HR」に注目しているようです

共通テーマ:自動車
板野友美 OMGトヨタ 燃料電池バス ブログトップ

SEO対策テンプレート

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。